自宅から一番近い100均が「Seria」だったので、もっぱらこちらの50枚入りのハガキを使っていました。振り返れば300個くらいのハガキ鼻笛を作っていると思われますが、何の問題も感じた事はありません。
たまたま「DAISO」の50枚入りのハガキを使ったところ、紙質の違いから腰が無く、強度的にハガキ鼻笛向きではない事が分りました。良く使う浸透性の樹脂を塗布しても、あまり改善されませんでした。本来の用途以外の使い方をしているのですから仕方ありませんが、ハガキ鼻笛ファンの方には御迷惑をお掛けした事と思います。申し訳ありませんでした。
ハガキじゃなくてケント紙を使ったとか、写真紙を使ったとか云うレポートを頂いていたのですが、気が付くのが遅くて申し訳ありません。とりあえず現在把握している事を、以下に記しておきます。いろんな組み合わせが考えられるので、私一人で試せる事にも限界があります。皆様からも、色々情報を提供して頂きたく、宜しくお願いします。
○各用紙の大きさ
89x127 写真紙L版
100x148 ハガキ(郵便番号枠が付いている事が多い)
105x148 A6サイズ(A4サイズの1/4)
102x152 写真紙KGサイズ(条件付きでハガキとしても使える)
127x178 写真紙2L版
○各用紙の表面加工
無加工品 ケント紙とか画用紙とか。
インクジェット用ハガキ
写真紙 (裏面に吸水性がある)
写真印画紙 (裏面に吸水性が無い)
このうち写真印画紙の裏と写真印画紙の表の接着では、木工ボンドは使えません。両面テープとかテープ糊の強力型で、できればポリプロピレンに対応しているものが良いと思われます。瞬間接着剤でも付くのですが、結構時間が掛かるうえ、硬化後は弾力が無いのであまりお勧めしません。ポリプロピレン用の接着剤も、用法を守れば良く付きます。ただ、いずれも接着時の微調整がほとんど出来ません。
今回Volboxで販売させて頂いたr型のものは、写真印画紙にハガキ製のパーツを接着し、そのパーツに浸透性樹脂を塗布しました。また丸味を付ける為に、ストーブで軽く炙りました。高画質写真紙で作った鼻笛は、汚れが付いても軽く拭けば取れますし、呼気の水分を吸収する事もありませんので、長く使えると思います。
私が使っている浸透性の樹脂は「木固めエース」という名称で、木製食器にも使われているものです。そんなこんなで、試作品の山ができていくのでした。
郵便局のハガキは発色・強度とも良好です。使用済みのハガキを使うのも有りでしょう。書き損じハガキは、郵便局で手数料を払って交換した方がいいでしょうけど。
○ハガキに透明梱包用テープを貼るという方法
透明梱包用テープの材質はポリプロピレンで、ポリプロピレン用の接着剤が必要となります。
取扱に注意が必要で、小さいお子さんにはお勧めしません。
ポリプロピレン用の両面テープもありますが、パーツを良い位置に一発で決めなければなりません。
全ての幅広テープを試した訳ではありませんので、接着剤の相性とかの情報をお願いします。
○ハガキではなく、市販されている耐水紙を使う方法
レーザープリンタをお持ちなら、いい方法だと思います。インクジェットプリンタは使えません。
木工用ボンドとか水性サインペンとか、水溶性のものは使えません。
私は、ゼリー状の瞬間接着剤を使っていますが、パーツを思ったところに付けるのは難しいです。
こちらも、小さいお子さんにはお勧めしません。また、切断面からは吸水する事があります。
○ハガキではなく、樹脂板等を使う方法
硬質のものは肌を傷付ける事があるので、軟質のものをお勧めします。
私は、アクリサンデーの「PPクラフトフィルム 0.2mm」で、お試し版を作りました。
これも材質はポリプロピレンなので、ポリプロピレン用の接着剤が必要となります。
直接印刷出来ないので、特殊な透明シールに印刷して、それをクラフトフィルムに貼りました。
こちらは、「完成品を提供する」という事にならざるを得ないですね。
○ハガキに耐水加工する方法
ハガキ鼻笛の完成後、浸透性の樹脂を塗布します。耐水性と共に強度も上がります。
強度があるので大型化が可能です。印刷面を大きく取れるので、色々デザインできるでしょう。
この樹脂は、木製の食器にも使われているものなので、安全性は確保出来ていると思います。
木工をやっている方はご存じだと思いますが「木固めエース」という商品です。
こちらも、「完成品を提供する」という事にならざるを得ないですね。
○ハガキに塗装する方法
ハガキ鼻笛の完成後、スプレー塗料で塗装すると耐水性は期待できるでしょう。
それを肌に接して問題無いか? 安全か? という疑問が残るので、お勧めしません。
なにか有益な情報があれば、是非教えて下さい。
◎ダメになったら、また作るという方法
いまのところ、これが一番安全で、結局コストも掛からないと思われます。
演奏が終わったら、形を整えて乾燥させると長持ちします。
そのうち鼻笛の方が顔に合わせて変形してくれるので、オンリーワンのマイ鼻笛となるでしょう。
また、2~3個作っておいて交互に使って頂くといいのではないでしょうか。